仰臥位にして、下肢を伸展させたまま股関節を屈曲し、大腿後面の放散痛を調べる。このテストは主として、坐骨神経とL4~S1間の神経根を伸展する。股関節屈曲70°~90°の間でこれらの神経は完全に伸展する。もし70°以上で痛みが起きれば、腰椎椎間関節の痛みを疑う。股関節屈曲35°~70°で椎間板上で坐骨神経根が緊張する。この角度から放散痛が始まれば、椎間板病変による坐骨神経根の刺激を疑う。股関節屈曲0°~35°では硬膜の動きがないので、坐骨神経は比較的ゆったりしている。もし、この角度内で痛みが始まれば、硬膜外の病変が疑われる。たとえば梨状筋の痙攣あるいは仙腸関節の病変である。また、大腿後面に鈍い痛みがあれば、ハムストリングスの過緊張を疑う。
<参考>
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