『按摩手引』(藤原良伯 著)の按摩稽古の項に述べられている古法の按腹腹診について抜粋する。
食痞の腹
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左の胸の下のこりは宿食なり。脊の七、九の椎にこりが出て悪心疼痛あり。
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積聚の腹
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中脘に水気があり、左に動気あり。そこに拘攣のあるのは毒気の積聚なり。
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苦労の腹
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心づかいのこりなり。不食、気うつして不眠。
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難治の腹
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鳩尾先に上り堅り動かざるは難し。
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血塊の腹
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下腹に大なる塊あるは婦人は血塊、男子は仙気多し。
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虚人の腹
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動気あり、腹全体に力なく皮膚ざらつくものは虚なり。
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脚気の腹
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臍下が他人の肌のようにしびれるのは脚気の証。
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