はり師・きゅう師の生理学の国家試験問題の『循環』の中から「循環調節」に関する問題をまとめました。分類は東洋療法研修試験財団の「国家試験出題基準」を参考にしています。
≪G.循環調節≫
a.調節の仕組み
●問1(はき第24回問28)
血流の自己調節が顕著な臓器はどれか。
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1.肝臓
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2.膵臓
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3.腎臓
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4.副腎
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解答
【3】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
c.循環の反射性調節
●問1(はき第7回問38)
圧受容器の興奮で起こらないのはどれか。
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1.心拍数の低下
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2.抵抗血管の拡張
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3.心拍出量の減少
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4.迷走神経活動の低下
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解答
【4】
解説
血圧が基準値より上昇すると、頸動脈洞や大動脈弓の血管壁にある圧受容器の活動が亢進し、その情報はそれぞれ舌咽神経と迷走神経を通って延髄の循環中枢に伝えられる。その結果、心臓と血管支配の交感神経の活動が低下し、心臓支配の迷走神経の活動が亢進し、次のような循環反応が起こる。
●心拍数の低下、心筋収縮力の低下、心拍出量の減少
●末梢の抵抗血管の拡張、容量血管の拡張
●副腎髄質細胞からのカテコールアミンの放出の減少
このような反応の結果、血圧は下降して、ある基準値で安定する。この反応を圧受容器反射(高圧受容器反射)という。
心臓の圧受容器反射はもう一つ、心肺部圧受容器反射(低圧受容器反射)というものも存在する。これは心房と静脈の合流部や肺血管にある低圧で作動する伸展受容器の働きによって起こる。肺血管や心房の低い内圧を感受して、主に尿量を調節することで血液量や細胞外液量を長期的に調節する。
1.
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上述の通り、圧受容器の興奮で心拍数は低下する。
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2.
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上述の通り、圧受容器の興奮で抵抗血管の拡張が起こる。
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3.
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上述の通り、圧受容器の興奮で心拍出量の減少が起こる。
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4.
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上述の通り、圧受容器の興奮で迷走神経活動は亢進する。低下ではないので、これが正解である。
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●問2(はき第10回問36)
循環系における圧受容器反射について誤っている記述はどれか。
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1.受容器は頚動脈洞や大動脈弓の血管壁にある。
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2.短時間(秒単位)で作動する。
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3.遠心路は交感神経および迷走神経である。
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4.反射中枢は脊髄にある。
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解答
【4】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問3(はき第13回問36)
血液中の酸素分圧低下時に起こらないのはどれか。
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1.酸素化ヘモグロビンの増加
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2.エリスロポイエチンの分泌
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3.頸動脈小体からの求心性活動の亢進
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4.赤血球の増加
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解答
【1】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問4(はき第19回問35)
大動脈弓の圧受容器が刺激された時に起こる反応はどれか。
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1.血圧の低下
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2.心拍数の増加
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3.呼吸運動の促進
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4.消化管運動の抑制
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解答
【1】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問5(はき第20回問32)
血液量をモニターしているのは主にどの受容器か。
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1.頸動脈洞圧受容器
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2.大動脈弓圧受容器
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3.大動脈小体化学受容器
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4.心肺部圧受容器
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解答
【4】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問6(はき第21回問33)
徐脈がみられるのはどれか。
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1.運動時
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2.頸動脈洞圧迫時
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3.精神的興奮時
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4.発熱時
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解答
【2】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問7(はき第21回問34)
頸動脈小体を刺激するのはどれか。
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1.血液量の減少
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2.血液のpH上昇
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3.血液の酸素ガス分圧減少
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4.動脈圧の上昇
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解答
【3】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
●問8(はき第21回問37)
尿量を増やすのはどれか。
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1.循環血液量の減少
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2.血漿浸透圧の上昇
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3.バゾプレシン分泌の増加
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4.心肺部圧受容器活動の亢進
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解答
【4】
解説
準備中です。しばらくお待ちください。
e.特殊な部位の循環
●問1(はき第4回問36)
脳循環の特徴で正しい記述はどれか。
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1.脳血流量は絶えず大きく変動している。
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2.心拍出量の約30%を占める。
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3.脳動脈は二酸化炭素の増加で収縮する。
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4.毛細血管には血液-脳関門がある。
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解答
【4】
解説
1.
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脳血管は自己調整作用が顕著であり、脳の血流量を一定に調整する機構が非常によく発達している。
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2.
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脳の血液循環量は心拍出量の約15%を占める。
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3.
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脳の細い動脈は二酸化炭素の増加により拡張する。
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4.
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脳の毛細血管の内皮細胞間隙は非常に狭く(タイトジャンクション)、物質に対する透過性には選択性がある。これを血液脳関門といって、脳内へ有害物質が作用することを防ぐのに役立っている。よってこれが正解である。
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