2014年5月19日月曜日

頻度の高い脈象の脈形と主病





名称
脈形
主病
浮脈
軽く按じれば拍動が指に感じられ、重く按じれば感じ方が弱くなるが、空虚ではない
表証、虚証
沈脈
軽く按じても感じられず、重く按じれば得られる脈
裏証(裏実、裏虚)
遅脈
一呼吸に三拍以下、緩慢な脈
寒証(実寒、虚寒)
数脈
一呼吸に六拍以上、速い脈
熱証(実熱、虚熱)
滑脈
脈の流れが滑らかで、円滑に指に触れ、まるで盆に珠をころがしたような脈
痰飲、食滞、湿証
濇脈
ざらざらとして、渋滞したような脈
血瘀、血虚
虚脈
浮、中、沈でともに拍動が細く、しかも消極的で力のない脈
虚証
実脈
浮、中、沈があり、ともに拍動が大きく、しかも積極的で力がある脈
実証
弦脈
弾力に富み、琴の弦を按じるような脈
肝胆病、痛証、痰飲
緊脈
緊張していて、張りつめた藁を按じるような脈(弦脈に似る)
実証、痛証
濡脈
浮にして細軟の脈
湿証、虚証
細脈
糸のように細いが、指にしっかりと触れる脈
血虚、陰虚
結脈
時に一つ止まるが、止まり方は一定していない脈、緩慢な脈
血瘀、積聚、寒証
代脈
規則的に一つ止まり、間欠時間がわりと長い脈
臓気の衰退、痛証





<参考>

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