2015年2月26日木曜日

正常立位時の重心と筋活動

正常立位時の重心位置と理想的な筋活動についてのまとめ。






●重心位置
頭頂部から足底までの間の下から5558%当たりの重心線上にあり、ほぼ第2仙椎の少し前方に位置する。


●重心線
矢状面
耳、第1頸椎、第7頸椎、第10胸椎、第5腰椎、仙椎の前方、股関節の後方、膝関節の前方を通り、踵と中足骨骨頭の間に落ちる。
前額面
人体中央に位置し、外後頭隆起、椎骨棘突起、殿溝、両膝関節内側の中心、両内果の中心を通過する。







●正常立位保持と筋活動
 姿勢を維持するために必要な筋群を抗重力筋という。理想的な姿勢の安静立位であれば、重心線は股関節の後方を通るため、股関節前方の強靭なY靭帯が緊張し保持される。膝関節では重心線が膝関節中心の前方を通るが、関節後方の靭帯の緊張により保持される。このように、立位保持は重心の位置と靭帯の緊張により行われる。足部では重心線は足関節中心より前方に落ちるが、後方の下腿三頭筋の緊張により保持される。よって立位保持に必要な筋の作用は下腿三頭筋のわずかな収縮のみであるといわれている。しかし、実際の立位では外乱もあり、抗重力筋(ハムストリングス、殿筋、背筋など)が常に姿勢調整をしている。


<参考>

0 件のコメント:

コメントを投稿