2013年2月10日日曜日

奇穴(上肢部、下肢部)


4.上肢部穴
- 肩内陵(けんないりょう)(別名:肩前(けんぜん))
取り方:上肢を下垂し、腋窩横紋前端と肩髃(大腸経)との中点に取る。
主治:肩関節周囲炎、上肢の運動障害、片麻痺

- 腰痛点(ようつうてん)(別名:腰腿点(ようたいてん))
取り方:手背、第2・第3および第4・第5中手骨底間の陥凹部の2点に取る。
※左右の4穴を同時に取り、鍼尖が互いに接するよう「逆八の字」に刺鍼する。刺鍼中に刺激を与えながら、腰部の前屈・後屈・回旋などの運動をさせる。
主治:急性腰痛、捻挫、腱鞘炎、リウマチ

Ex-UE8 落枕(らくちん)(別名:外労宮(そとろうきゅう))
取り方:手背、第2・第3中手指節関節の間の近位陥凹部に取る。
※患側を取り、刺鍼中に刺激を加えながら、頸の運動を同時に行う。
主治:寝違え

Ex-UE9 八邪(はちじゃ)
取り方:手背、手を軽く握り、各中手指節関節の間の背側に取る。
※左右で計8穴を取る。
主治:歯痛、頭痛、手の痛み(中手指節関節の疾患、手の拘縮、関節リウマチ)

Ex-UE10 四縫(しほう)
取り方:示指・中指・薬指・小指の掌側で、近位指節間関節横紋の中央に取る。
※左右で計8穴を取る。
主治:小児疳虫症、手指の関節炎

Ex-UE11 十宣(じゅっせん)(別名:十指端(じゅっしたん))
取り方:両手十指の各先端中央に取る。
主治:手指の知覚異常、発熱、救急的に使用(失神、昏迷、ヒステリー、癲癇、卒中)





5.下肢部穴
Ex-LE2 鶴頂(かくちょう)別名:膝頂(しつちょう)
取り方:膝関節部、膝蓋骨底上際中央の陥凹部に取る。
※膝関節を軽く屈曲すると、取穴しやすい。
主治:膝関節疾患、下肢麻痺

Ex-LE4 内膝眼(ないしつがん)
取り方:膝前面、膝蓋靭帯内方の陥凹部に取る。
主治:膝関節疾患、脚気、中風、下肢痛、下肢倦怠感

- 胆嚢点(たんのうてん)別名:膽嚢点(たんのうてん)
取り方:陽陵泉(胆経)の下約1寸に取る。
主治:胆嚢炎、胆石症、胸脇痛、下肢痛、下肢運動麻痺

Ex-LE7 闌尾(らんび)
取り方:足三里(胃経)の下約2寸に取る。
主治:急性虫垂炎

Ex-LE10 八風(はっぷう)
取り方:足背、各中足指節関節の間に取る。
※左右で計8穴を取る。
主治:足の痛み(脚気、足背痛、足指の発赤・腫脹、関節リウマチ)

- 裏内庭(うらないてい)
取り方:足底部、第2中足指節関節のやや後方に取る。
※足の第2指裏側の最も高いところに墨を付け、折りまげて足底につくところにあたる。
主治:食中毒、食あたり、腹痛、嘔吐、下痢

- 失眠(しつみん)
取り方:足底部、踵の中央に取る。
主治:下肢の冷え・むくみ、不眠




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