2015年7月1日水曜日

第17回 はり師・きゅう師 国家試験問題の解答と解説(解剖)

平成21年(2009年)に行われた第17回 はり師・きゅう師国家試験の中から解剖学に該当する問題の解答と解説をまとめました。









●問15内胚葉から分化するのはどれか。≪生殖器系≫
1.小腸上皮
2.赤血球
3.表皮
4.平滑筋























解答
1

解説
1.小腸上皮は内胚葉由来である。よってこれが正解である。
2.赤血球は中胚葉由来である。
3.表皮は外胚葉由来である。
4.平滑筋は中胚葉由来である。

※各胚葉から分化する主要な組織と器官はこちらを参照






●問16頭蓋の骨とその穴との組合せで誤っているのはどれか。≪運動器系/骨格≫
1.上顎骨 ―― 眼窩下孔
2.蝶形骨 ―― 正円孔
3.側頭骨 ―― 卵円孔
4.後頭骨 ―― 舌下神経管























解答
3

解説
1.上顎骨の体部の前方には眼窩下孔が開く。三叉神経の第二枝である上顎神経の枝が通過する。
2.蝶形骨の大翼には正円孔が開く。三叉神経の第二枝である上顎神経が通過する。
3.卵円孔は蝶形骨の大翼に開く。三叉神経の第三枝である下顎神経が通過する。側頭骨ではないので、これが正解である。
4.後頭骨の大後頭孔の前外側には左右一対の舌下神経管が開いて、舌下神経を通す。








●問17筋とその作用との組合せで誤っているのはどれか。≪運動器系/上肢≫≪運動器系/下肢≫
1.広背筋 ――― 肩関節の内転
2.大殿筋 ――― 股関節の伸展
3.長掌筋 ――― 手関節の屈曲
4.ヒラメ筋 ―― 足関節の背屈






















解答
4

解説
1.広背筋は肩関節の内転・内旋、さらに背部へ回るように働く。
2.大殿筋は股関節の伸展に働くほか、外転(上部の筋線維)や外旋にも働く。また腸脛靱帯の緊張により膝関節を伸展し、直立姿勢を保つ。
3.長掌筋は手関節の屈曲(掌屈)に働く。
4.ヒラメ筋は足関節の底屈に働く。背屈ではないのでこれが正解である。







●問18手の第2~4指を外転させるのはどれか。≪運動器系/上肢≫
1.回外筋
2.虫様筋
3.掌側骨間筋
4.背側骨間筋























解答
4

解説
1.回外筋は前腕を回外させる。
2.虫様筋は第25指のMP関節を屈曲させ、IP関節の伸展を助ける。
3.掌側骨間筋は第3指にすべての指を近づける(指の内転)。
4.背側骨間筋は第3指を中心に第24指を開く(指の外転)。よってこれが正解である。







●問19閉鎖神経に支配される筋はどれか。≪運動器系/下肢≫≪末梢神経≫
1.外閉鎖筋
2.内閉鎖筋
3.大腿筋膜張筋
4.縫工筋





















解答
1

解説
1.外閉鎖筋は閉鎖神経に支配される。よってこれが正解である。
2.内閉鎖筋は仙骨神経叢に支配される。
3.大腿筋膜張筋は上殿神経に支配される。
4.縫工筋は大腿神経に支配される。









●問20左右の肺について正しい記述はどれか。≪呼吸器系≫
1.左が右より容積が大きい。
2.左には水平裂がある。
3.右には心切痕がある。
4.右は上大静脈に接する。























解答
4

解説
1.右肺の容積は約1200mlであり、左肺の容積は約1000mlである。これは心臓がやや左側に片寄って存在するためである。よって右肺の方が容積は大きい。
2.左肺は斜裂によって2葉に分かれるが、右肺は斜裂と水平裂によって3葉に分かれる。
3.心切痕が存在するのは左肺である。
4.右肺は上大静脈に接し、内側面には上大静脈による圧痕が存在する。よってこれが正解である。









●問21喉頭について誤っている記述はどれか。≪呼吸器系≫
1.甲状軟骨は輪状軟骨と関節する。
2.喉頭隆起は甲状軟骨にある。
3.披裂軟骨は対をなす。
4.声帯靭帯は輪状軟骨に付く。























解答
4

解説
1.甲状軟骨は輪状軟骨と関節する。甲状軟骨の下に指輪の形をした輪状軟骨が存在する。
2.喉頭隆起は甲状軟骨の前面にあるふくらみで、「のどぼとけ」として知られている。
3.披裂軟骨は輪状軟骨の後上縁の左右に対をなして存在する。
4.声帯靭帯は披裂軟骨と甲状軟骨の後面の間に張る。輪状軟骨ではないので、これが正解である。










●問22内分泌腺について誤っている記述はどれか。≪内分泌系≫
1.下垂体前葉は神経性下垂体と呼ばれる。
2.上皮小体は甲状腺の背面にある。
3.副腎髄質は外胚葉に由来する。
4.膵臓の内分泌細胞で一番多いのはβ細胞である。























解答
1

解説
1.下垂体前葉は腺性下垂体である。神経性下垂体は下垂体後葉のことである。よってこれが正解である。
2.上皮小体は甲状腺の背面にある米粒大の暗褐色の小体で、上下1対、合計4個ある。
3.副腎髄質は交感神経細胞と起源を同じとする外胚葉(神経)由来の細胞である。
4.膵臓の内分泌細胞でβ細胞は80%を占め一番多い。インスリンを分泌する。α細胞は約20%を占め、グルカゴンを分泌する。δ細胞は極めて少なく、ソマトスタチンを分泌する。








●問23心臓の動脈弁はどれか。≪≫
1.二尖弁
2.三尖弁
3.僧帽弁
4.半月弁
























解答
4

解説

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●問24胎児の血液循環について誤っている記述はどれか。≪≫
1.臍動脈は2本である。
2.動脈管は肺動脈と上行大動脈を結ぶ。
3.静脈管は門脈と下大静脈を結ぶ。
4.卵円孔は心房中隔にある。
























解答
2

解説

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●問25脳神経とその分布域との組合せで正しいのはどれか。≪≫
1.動眼神経 ―― 外側直筋
2.眼神経 ――― 網膜
3.鼓索神経 ―― 舌
4.迷走神経 ―― 耳下腺
























解答
3

解説

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●問26坐骨神経の枝とその支配筋との組合せで誤っているのはどれか。≪≫
1.腓腹神経 ―――― ヒラメ筋
2.深腓骨神経 ――― 前脛骨筋
3.外側足底神経 ―― 母指内転筋
4.内側足底神経 ―― 母指外転筋
























解答
1

解説

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●問27脊髄神経の走路について正しい記述はどれか。≪≫
1.大腿神経は血管裂孔を通る。
2.閉鎖神経は筋裂孔を通る。
3.陰部神経は小坐骨孔を通る。
4.坐骨神経は梨状筋上孔を通る。
























解答
3

解説

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●問28自律神経系について誤っている記述はどれか。≪≫
1.自律神経の中枢は視床下部にある。
2.鼓索神経には交感神経線維が含まれる。
3.交感神経の節前ニューロンは胸髄から上部腰髄にかけて存在する。
4.骨盤内臓神経は副交感神経である。
























解答
2

解説

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●問29ヒトの脳で最も表面積が大きいのはどれか。≪≫
1.側頭葉
2.前頭葉
3.頭頂葉
4.後頭葉
























解答
2

解説

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●問30感覚伝導路と中継核との組合せで正しいのはどれか。≪≫
1.聴覚伝導路 ――― 内側膝状体
2.視覚伝導路 ――― 下丘
3.味覚伝導路 ――― 赤核
4.平衡覚伝導路 ―― 蝸牛神経核
























解答
1

解説

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<参考>



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