2016年4月11日月曜日

【生理学】 2.循環 A.血液の組成とその働き 【はり師・きゅう師の国家試験問題】

はり師・きゅう師の生理学の国家試験問題の『循環』の中から「血液の組成とその働き」に関する問題をまとめました。分類は東洋療法研修試験財団の「国家試験出題基準」を参考にしています。







A.血液の組成とその働き

a.赤血球
●問1(はき第1回問35
赤血球の産生を促進する因子はどれか。
1.ビリルビン
2.エリスロポイエチン
3.トロンビン
4.フィブリン























解答
2

解説
1.
ビリルビンは、ヘモグロビンが分解された際に生じる黄色い色素である。ビリルビンは不溶性で、タンパク質と結合して肝臓に運ばれ、そこで水溶性のビリルビンとなり肝臓から胆汁成分として十二指腸へ排泄される。腸内に出たビリルビンは細菌の作用により還元されてウロビリノゲンとなり、大部分(約80%)は糞便中に排泄される。
2.
エリスロポイエチン(エリスロポエチン)は腎臓から分泌されるホルモンで、骨髄に作用して赤血球の新生を促進する。高地移住などで酸素不足の状態が数日続くと、エリスロポエチンの分泌が増加する。よってこれが正解である。
3.
トロンビンは凝血反応の際に作用する。血液凝固の第2相において活性型第Ⅹ因子がCa2+の存在下で血漿中のプロトロンビンを活性化してトロンビンに変える。トロンビンはその後、第3相において、Ca2+の存在下で血漿タンパクであるフィブリノゲンに作用してフィブリンに変える。フィブリンの線維網に血球が捉えられて血液凝固が完了する。
4.
フィブリンは上述のとおり、血液凝固の第3相において、フィブリノゲンがトロンビンの作用により変化したものである。フィブリンの線維網に血球が捉えられて血液凝固が完了する。






●問2(はき第7回問36
ビリルビンについて誤っているのはどれか。
1.胆汁成分である。
2.血漿蛋白である。
3.腸内でウロビリノーゲンになる。
4.ヘモグロビンの分解産物である。
























解答
2

解説

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●問3(はき第8回問35
赤血球の破壊で生じるのはどれか。
1.グロブリン
2.フィブリノーゲン
3.ウロビリノーゲン
4.プラスミノーゲン























解答
3

解説
 赤血球の破壊によって放出されたヘモグロビンはヘムとグロビンに分解される。ヘムは鉄を離してビリルビンという黄色い色素となる。腸内に出たビリルビンは細菌の作用により還元されてウロビリノゲン(ウロビリノーゲン)となり、大部分は糞便中に排泄される。
1.
グロブリンは血漿タンパクのひとつで、ホルモン・ビタミンの運搬や免疫反応に関与する。
2.
フィブリノーゲンは血漿タンパクのひとつで、血液凝固作用に関与する。
3.
ウロビリノーゲンは上記の通り、赤血球の破壊によって生じる。よってこれが正解である。
4.
プラスミノーゲンは血栓の溶解(線維素溶解)に関与する。循環血液中では不活性型のプラスミノーゲンとして存在するが、プラスミノゲンアクチベーターの作用により、活性型プラスミンとなり、線維素(フィブリン)を分解する。








●問4(はき第13回問36
血液中の酸素分圧低下時に起こらないのはどれか。
1.酸素化ヘモグロビンの増加
2.エリスロポイエチンの分泌
3.頸動脈小体からの求心性活動の亢進
4.赤血球の増加


























解答
1

解説

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●問5(はき第16回問32
赤血球沈降速度について誤っている記述はどれか。
1.化膿性疾患で低くなる。
2.赤血球増多症で低くなる。
3.血漿の粘性に左右される。
4.成人男性の正常1時間値は10mm以下である。
























解答
1

解説

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●問6(はき第19回問31
血液への添加で溶血を起こすのはどれか。
1.ナトリウムイオン
2.蒸留水
3.カルシウムイオン
4.トロンビン

























解答
2

解説

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b.白血球
●問1(はき第9回問35
白血球の働きについて誤っているのはどれか。
1.止血作用
2.食作用
3.遊走
4.抗体産生
























解答
1

解説

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c.血漿
●問1(はき第2回問35
血漿中のアルブミンについて誤っている記述はどれか。
1.血漿中に最も多く含まれる蛋白質である。
2.細胞へのアミノ酸供給源である。
3.抗体として働く。
4.血漿の浸透圧維持に関与する。























解答
3

解説
 血漿中のタンパク質を血漿タンパクといい、主にアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に分類される。
1.
血漿タンパクはアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの順に量が多い。
2.
細胞へのアミノ酸供給源はアルブミンの関与が大きい。
3.
抗体として免疫反応に関与するのはγ-グロブリンであり、免疫グロブリンとも呼ばれる。よってこれが正解である。
4.
血漿の浸透圧(膠質浸透圧)の維持と血管内の水分保持にはアルブミンの関与が70%と大きい。








●問2(はき第3回問36
血液の酸塩基平衡を保つのに重要なイオンはどれか。
1.重炭酸イオン
2.マグネシウムイオン
3.カリウムイオン
4.カルシウムイオン























解答
1

解説
 血液の酸塩基平衡を保つのに必要なイオンは重炭酸イオン(HCO3-)である。血液のpHは通常7.40程度(7.357.45)で、わずかにアルカリ側に傾いているが、多くの食品は代謝分解されて酸性物質H+を生じるため、血液は酸性に傾きやすい。これを中和するのが血液中の重炭酸イオン(HCO3-)である。血液中で二酸化炭素(CO2)と重炭酸イオン(HCO3-)との間に次の平衡が成り立つ
CO2 + H2O ←→ 炭酸(H2CO3) ←→ H+ + HCO3-







●問3(はき第10回問35
血漿蛋白について正しい記述はどれか。
1.α-グロブリンは抗体として働く。
2.アルブミンが最も多い。
3.フィブリノーゲンはホルモンを運搬する。
4.γ-グロブリンは血液凝固に関与する。























解答
2

解説
1.
α-グロブリンはホルモンやビタミンの運搬に関与する。抗体として働くのはγ‐グロブリンである。
2.
血漿タンパクはアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの順に多い。よってアルブミンが最も多いのでこれが正解である。
3.
フィブリノーゲンは血液凝固作用に関与する。ホルモンの運搬に関与するのはα、β-グロブリンである。
4.
γ-グロブリンは抗体として免疫反応に関与する。血液凝固に関与するのはフィブリノーゲンである。









●問4(はき第13回問37
低蛋白血症時に起こらないのはどれか。
1.浮腫
2.易感染性
3.血液凝固の促進
4.細胞へのアミノ酸供給の減少

























解答
3

解説

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●問5(はき第18回問32
血漿の膠質浸透圧の維持に必要な蛋白質はどれか。
1.トロンビン
2.フブリン
3.ルブミン
4.グロブリン



























解答
3

解説

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●問6(はき第20回問34
血液の塩酸基平衡の保持に重要なイオンはどれか。
1.カリウムイオン
2.カルシウムイオン
3.マグネシウムイオン
4.重炭酸イオン


























解答
4

解説

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